「味わい食房 栗の皮むき器」の難点
下村工業の「味わい食房 栗の皮むき器」は、錆びにくいステンレス刃を採用した栗の皮むき器です。グリップに指掛けが付いているので、握りやすくなっています。
しかしながら、この皮むき器を実際に使ってみると、いくつかの難点もあるようです。先ずは受け刃が滑りやすいために、受け刃から栗が逃げやすくなり、皮をむきにくいという点です。そもそも受け刃の刃先が甘いようであり、栗の皮をむきやすくするためには、その刃先を砥石で研ぐなどして食い込みを良くしなければならないようです。
また、この皮むき器を右手で使用すると、切り取られた栗の皮が時々切り刃の上に付きます。そこがちょうど皮むき器を持っている右手の人差し指の先となるので、無意識的に人差し指でその皮を取り除こうとしてしまうわけですが、そうすると刃先で指先を怪我しそうになります。
結局、そういうこともあって、刃先があまり鋭くなっていないのかもしれませんね。同じ下村工業には「くりっとむけるくん 栗の皮むき」という商品もありますが、こちらはただ単に柄の先に刃が付いているというだけのものです。
他のメーカーの栗の皮むき器はハサミ型であるのに対して、いたってシンプルな形状です。刃は両刃となっており、片方は皮むきに、もう片方はシブ取りに使うようです。
夏みかんの皮も向けるようですが、誰でも簡単に使える道具であるとは言い難いところがありますね。